裂果の季節がやってきた
畑を歩いていたら、ふと視界の端に何かが…。
近づいてみると、そこには——
ぱっくりと口を開けて、まるで笑っているような**不知火(しらぬい)**がいました。
実はこの“笑う不知火”、かわいく見えてけっこう厄介。
長い乾燥のあとにドーンと雨が降ると、果実の中が急に膨らんで皮が耐えきれずに割れてしまう——これが**裂果(れっか)**です。
農家としては「うわ〜やられた!」と頭を抱える瞬間です。
裂果を減らすには:
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急な水やりを避ける
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樹の勢いを落ち着かせる(秋の窒素を控えめに)
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カルシウム剤を葉面散布して皮を強くする
といった工夫が欠かせません。
自然相手の仕事は、まさに「バランスとの戦い」です。
今日も畑では、泣き笑いしながら不知火たちと向き合っています。